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ドラマに出る芸人が気になります
お笑い芸人がドラマに出演は、2017年夏ドラマでも出演しています。
明石家さんま、雨上がりの宮迫博之、ネプチューンの原田泰造、ドランクドラゴンの塚地武雄、宮川大輔、チュートリアルの徳井義実、その他大勢のお笑い芸人をよくドラマでの活躍を目にします。
彼らがなぜドラマに引っ張りだこなのでしょうか。単に人気のある芸人だからという理由だけではないでしょう。板尾創路、片桐仁と聞いて、お笑い芸人だったと知らない人も多いと思います。でも板尾さん片桐さんはドラマに引っ張りダコです。板尾さんを130Rという漫才コンビでホンコンさんが相方であると知る人は、根っからの漫才ファンのみでしょう。板尾さんのドラマ、映画出演は、正確に数えていないですが、100本は優に超えているでしょう。
ドラマのキャストには、知らないうちに、お笑い芸人、およびお笑い芸人出身者が名を連ねているんですね。
漫才における話術
舞台、テレビ等で漫才を見ていると、漫才師の方の話術の上手さに舌を巻くことが多々あります。漫才における話題は日常の生活における普通の出来事にすぎません。普通の出来事を普通に語っても笑いにはなりません。漫才の中でその出来事を上手くボケ、それを相方が突っ込むことで笑いになります。また、速射砲のように話している中で、話をしない瞬間を作る、所謂、間をとってお客さんの注意を引く、その後にボケて笑いをとる。これは相当難しい技術です。まねしようと思ってもなかなかできません。でも、あなたの周囲に話の面白い人を観察すると、無意識のうちに漫才師の話術を使っていたりすることがありますよ。今度見てみて下さい。
話を戻すと、漫才師の漫才における話術はドラマでの台詞回しにも活かされると思います。ドラマには台本があるから、そのまま話せばいいんじゃないかなと思うこともありますが、俳優でも上手い人と下手な人がいるように、同じ台詞でも、音量、声の高低によって伝わり方は全く違います。漫才師の方は、常に舞台、テレビでお客さんの反応を見つつ、話術を磨いているので、俳優さんよりも話術については上の場合もあるのでしょう。
コントの勉強
お笑いには漫才のみならず、コントの勉強していることも多いからでしょう。また、美術芸術関係の大学で会ったり、専門学校出身だったことも演技力がある原因なのかもしれません。NSC(吉本の養成所)でも漫才だけでなく、歌とダンス、演技力を磨く内容になっています。
役者の演技力
漫才でもコントでも、話し方、話の間、アドリブの効かせ方がとても重要になります。こういう技量を磨くことで、役者としても演技力を身につけることができているんでしょう。
2017年夏ドラマ
渡辺直美
2017年夏ドラマでは、渡辺直美が、TBSのカンナさーんで主演を張っています。女性芸人がゴールデンタイムのドラマでお笑い芸人が主演を務めることは、異例のだと思います。このカンナさんは、アパレル会社の雇われデザイナーで、イケメン夫との離婚と新たな男性の出会い、子供を抱えつつ、仕事に全力を注ぐところが好感もてます。もともと、あの体型ならではダンスを売りにしていた渡辺直美ですから、このドラマでも体型を活かした体当たり演技が見られます。
カンナさんみたいなひとになりたいな🍭
— まつい もえ (@mooo_0223) 2017年8月10日
【明日のMJ】ぽっちゃりですが何か!? 太めでおしゃれな人が急増。大手アパレルも慌てて力を入れています。リードするのはブランド「プニュズ」を手がける渡辺直美さん。周りに何を言われても、気持ち次第で「武器」になる。ぽっちゃりファッションの今を聞きました。1面特集です。 pic.twitter.com/HJhPDfKFYN
— 日経MJ (@nikkeimj) 2017年8月10日
有田哲平
クリームの有田哲平も「わにとかげぎす」で主役を務めています。このドラマでは、通り一遍の演技ではなく、今までの生活が一変する出来事に遭遇する場面で色んなリアクションが必要になる本格的な役作りです。普段のクリームシチューでの漫才ののりでは見られない有田の演技力は見事と言えます。
中岡創一
主役ではないですが、ハロー張りネズミでの、マスター役を務めるロッチの中岡創一。出番は少ないですが、結構、要所要所で放つ言葉が効いています。
安藤なつ
脳にスマホが埋められた!に出演しているメイプル超合金の安藤なつ。ぶっきらぼうな漫才でのキャラをそのまま、このドラマの中で発揮。新川優愛の同僚として、このドラマでは準メインの役割を担っています。
でもちょっと気になること
それは、関西芸人が話す標準語です。関西弁の芸人がしゃべる標準語が少し引っかかる場面があります。私自身が関西人なので、関西人が関東で生活する場合の言葉の壁みたいなものを痛感しているので、無理して標準語を話している関西人はすぐに分かってしまうことも影響しているかもしれません。
明石家さんまのように、関西弁混じりに話す台詞は特に気になりません。でも、関西弁しかテレビで聞いていないのに、ドラマでいきなり標準語を話している芸人の台詞、それも上手くない標準語が少し気になります。ただ、これも人によります。宮迫博之さんは普段は関西弁ですが、少し気取った時に標準語混じり、ドラマでは標準語ですが、違和感はありません。アジアンの馬場園さんも同様です。
一方、ドラマでは常連の板尾創路さんの標準語にはいつも引っかかります(個人的にということです。板尾さんの演技の善し悪しではありません。板尾さんのキャラは大好きです)。
関西人の話す標準語の聞きにくさ
関西の芸人で、標準語を話す場合に、引っかかる人とすっと入ってくる人がいます。その両者の差はどこにあるんだろう。少し考えてみました。
一つは滑舌の差
関西の人が、標準語を話すと、どうしても、イントネーション、発音において、舌に引っかかるように発音する人がいます。これが、元々関西弁を話しているんだろうとなあと聞き手に思わせることが、更に、本人の標準語に違和感を加味してしまいます。
いつもの関西弁が気になること
先ほども言ったとおり、関西弁混じりの標準語っぽい言葉には、関西人が話している標準語ということが丸わかりなので、違和感はありません。逆に、普段は関西弁を話していると言うことが分かっている芸人が、最初から最後まで標準語で話すと、そのイントネーションや言葉の使い方に間違いは無いにも拘わらず、聞き手には違和感を覚えさせると思っています。このタイプが板尾さん、TKOの木下さんになります。
でも、私も関西人なので、関西の芸人さんがドラマ、映画で活躍しているのを見ているのはとても嬉しいです。これからも応援していきます。